役員報酬とは何なのか従業員給与との違いは

役員報酬とは取締役や監査役などの役員に対して支払われる報酬のことで、会社と雇用関係にある従業員に対して支給される労働の対価の給与とは異なります。
また、役員報酬と従業員の給与で一番の違いと言えるのは、損金算入できるかどうかです。
役員報酬の場合は、毎月同じ金額が支給される定期同額でないと損金算入が認めらないですし、増額・減額も年度始に株主総会を開いて金額を決定することになります。
一方の従業員の給与については、全額損金算入ができますし増額・減額についても自由に実施することができるのです。

それから雇用保険料の徴収についても違いがあって、役員の場合は雇用保険の適用外になるので、役員報酬から雇用保険料は徴収されません。
一方の従業員は雇用保険の適用になるので、支給される給料から一般の事業の場合は支給総額の1000分の5を負担することになります。
ちなみに雇用保険とは、何らかの理由で働けなくなり失業状態となった時に、再就職するまでの一定期間で一定額のお金が給付される保険制度のことで、俗に失業保険とも呼ばれています。
このように役員は加入資格がないので、失業したとしても給付金を受けることができないのです。

役員報酬と従業員に支給される給与と共通している点もあって、それは所得税の取扱いでどちらも計算する時には給与所得となるのです。
具体的には、役員報酬と従業員の給与の取り扱いは、基本的にどちらも源泉徴収となって、所得税の計算方法はどちらも同じになります。
その為、1箇所からの役員報酬ならば会社が年末調整で所得税額を確定して、源泉徴収票を発行し納税をすることになります。
ですから役員であっても確定申告の必要がなくて、役員報酬も従業員給与も所得税法上では同じ取扱いをするということです。
いずれにしても役員報酬とは何なのか、また従業員に支給される給与との違い・共通点は何なのかを、大まかでも知っておくことは大事なことです。